蘭妃茶は、黄茶の悶黄と花茶の窖製を組み合わせた製法で作られる。
茶葉は蘭花の香りを十分に吸収しており、清新で高らかな「空谷の蘭花(人なき谷の蘭花)」の香りを醸し出す。
淹れると一本一本の茶芽がはっきりと分かれて上下に動き、さながら蘭の草むらの中にいるかのよう。口に含めば、静かで上品な蘭の香りが広がります。
◆雪芽蘭妃
~ 産地 ~
四川省蒙頂山の高所で採れた、初春の「雪芽」を茶坯(荒茶)とする。
~ 特徴 ~
雪芽とは緑茶の一種で、毎年初春の最後の雪の後、または穀雨・清明のころに摘まれ、一芯一葉を基本とする。生産量は少なく、収穫の難度は高い。茶坯には肉付きがよく、栄養が豊富で、病害のないものが慎重に選ばれている。
◆踏雪蘭妃
~ 産地 ~
四川省雅安市の蒙頂山、標高1000m以上の高山の茶園。明前の高山茶樹の新芽で作られる。
~ 特徴 ~
淹れると清香が辺りいっぱいに香る。独特な蘭花香と鮮葉香(新鮮な茶葉のり)が織り混ざった香気は濃厚で長続きし「香中君子(香りの君子)」と称えられる。
茶水は明るい橙色。澄んでいて夾雑物がない。何煎か淹れると茶水の色はだんだん淡くなっていく。コクがあり爽やかで、後味は甘い。忘れられない唯一無二の味わいである。
◆雪竹蘭妃
~ 産地 ~
四川省雅安市。竹葉青を原料として、雅安の貴重な蘭花で窨制(香り付け)している。
~ 特徴 ~
蘭花だけで香りづけしており、純粋で自然な香り。
茶芽は肉付きがよく均一。芽だけを使って作られ、産毛がいっぱいに生えている。
茶水はやや黄色く、透き通っており、爽やかな清香を放つ。純粋ながらしっかりとした味わいで、口いっぱいに蘭の香りが広がる。
茶葉量 : 各12g