数年前のジャスミン茶の最高級と呼ばれた茶は一堤六韻（いっていろくいん）と呼ばれていました。今回のジャスミン茶シリーズは　超えていけと言うタイトルを掲げて作りました。そのラインナップをご紹介します。

１：今回作った12韻針王は「雲蕊天香」「うんらいてんこう」と名付けました。
福鼎大毫の核心産地として名高い太姥山の標高1,000m以上の山間で茶葉を採取しますが、摘菜は毎年3月初旬の数日しかありません。寒い早春に芽吹いたばかりの若芽だけを手摘みします。雨が降ると新芽は凍って手摘み作業はできません。この時期の新芽は非常に豊かなアミノ酸を含有します。その為そのお茶は爽やかな甘さが感じられます。
また使われたジャスミン花は通常使われている広西省横掘県の花ではなく、福建省地元産の複花に限定しました。福建省福州地元の花は花香がより素晴らしく、清々しい香りを持っています。この香りは「幽香」という特徴があります。
更に花自らに甘みを持つため韻制作業時、花香と一緒に茶葉に浸透し、茶葉の甘みと完璧に混ざります。この奇跡が「氷糖甜」と言われる和三盆のような甘みと旨みを作り出します。その甘さは広西省の花ではできません。
花蕾を摘む際は、天候にこだわり、連日35度以上の暑い日に咲いた蕾だけを手摘みします。今年の様に日差しが強ければ強いほど質が良くなると言われていますが炎天下の中これは大変な作業です。
こだわりの極致は原料だけではなく、そのとても厳しい製茶工程にも及びます。12韻の作業は名人にしかできません。老師はたった一人で全工程をなんと23日間かけて行いました。このお茶は杭州のコンテストにも参加しています。中国でもごく少数の限られた人しか購入できないこの12韻針王を今回日本で初めて販売します。
１袋５gです。

２：茉莉針王は10韻の白茶銀針です。
ベースの茶葉の産地は四川省雅安。採取時期は3月上旬です。蒙頂大毫種を使っています。この茶葉を福州のジャスミンの花で10回香りをつけます。白茶にジャスミンの香りを付けるのは非常に難しく通常は緑茶で作られています。
1袋５gです

3：誰もが作れなかった、白牡丹の緊圧茶。
今年の福鼎白牡丹に8韻の香りを付けました。通常の緊圧茶より柔らかな緊圧をかけていますので、指で簡単に割ることができます。白茶のジャスミンは誰も作ってはいません。
1個８gです。

４：可愛い形状の龍珠は、茉莉龍毫と名前をつけました。
これも8韻の香りをつけています。マグカップでも美味しく入ります。器を温めて5〜８個を淹れてください立ち上がる香りは心まで満たされます。ベースの茶葉の産地は福建省福鼎太姥山大毫種を使っています。
１袋５ｇです。

5：甘露さんの政和の白茶ツアーに行った時に、こんなジャスミンを作ったと長年の友人の工場の老板から紹介されたのが、金駿眉にジャスミンの９韻の香りを付けた逸品です。驚く美味しさを体感してください。
1袋５gです。

６：五星花韻は福建省伝統工芸大師しか作れません。
非常に繊細な作業で、五角形の星を手作業で作りました。しかも９韻の香りをつけています。炭火焙煎をしています。これはジャスミン茶では初めての試みです。名人ならではこの超絶の技と味わいを是非堪能してください。
1袋５gです。